水素について
HYDROGEN / METHANATION
水素(H₂)は、元素の中で最も軽く、地球上に水(H₂O)の状態で最も多く存在しています。この水を電気分解すれば簡単に水素を取り出すことができます。また、天然ガスなどの化石燃料やバイオマス燃料の中にも含まれています。
しかし、この水素をガスの状態でエネルギー利用することは、環境には優しいものなのですが、扱いが難しく、以下のような非常に危険性の高いガスであることを考慮しなければなりません。
燃焼範囲が広く、少しの空気と混ざるだけで燃焼、爆発し易い
燃焼速度も速く、爆発した場合の爆発力が大きい
分子量が小さく、ガス接続部、パイプなどでガス漏れを起こしやすい
無色、無臭でガス漏れの発見が困難
水素社会の実現へは
水素社会の実現には、環境性のほか経済性と安全性が求められます。経済性については、現状の製造コストが、水素1m³あたり100円と高く、2030年頃までには30円を目標としてコスト低減を図ることで普及が進むと想定されています。また安全性については、水素をガスの状態ではなく、アンモニアや合成燃料の安定した状態で貯蔵、運搬、利用できる技術が開発されています。
新宮エネルギーが手掛ける水素製造技術開発の取り組み、事例・実績
1.バイオマス熱分解ガスによる水素製造
木質ガス化システム/竹ガス化システム/RDF、RPFなど廃棄物ガス化システム
2.SOEC燃料電池による水素製造
2025年大阪関西万博カーボンニュートラル最先端技術の実証事業に採択、現在共同開発中
3.メタネーション及びRNG(リニューアブル天然ガス)
2025年大阪関西万博カーボンニュートラル最先端技術の実証事業に採択、現在共同開発中
4.天然ガス改質による水素製造と業務用SOFC燃料電池
高効率な天然ガス改質システムと業務用SOFC燃料電池システム(燃料電池スタックはフィンランド・エルコゲン社製)
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