燃料には、丸太から平均150mm(最大300mm)程度の粗いチップを使用します。
ペレット、製紙用チップ等にくらべ加工が簡単でこの粗チップの状態で専用の乾燥システムに運ばれ水分含有量を15%程度まで乾燥後、ガス化し発電させます。
またこの粗チップは、農山村の薪替わり(灯油薪兼用ボイラ)にも使用できます。農山村での特に高齢者民家での薪集め、薪づくりは大変な重労働となりますので、このチップが供給できるような自治体の住民サービスも提言していきます。
地域で自治体が保有する公有林などの木材をその地域の住民へチップとして使用いただきます。このようなチップ供給でも地産地消型再生可能エネルギーのひとつのかたちです。国が主導する再生可能エネルギーとなると大企業資本の大型バイオマス発電、メガソーラー、大型風力発電などが先行してしまっていますが、今後は間伐材など地産地消型の再生エネルギーでその地域にその恩恵を還元できるしくみづくりを行っていきます。現在の水素自動車用水素は天然ガス(化石燃料)から造ったものですが将来的に普及すればこの木質チップから水素も造れます。
写真は、URBAS社バイオマス発電用チップと灯油兼用薪ボイラ
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